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B型肝炎ワクチン定期接種化決定

投稿者 j_sugimoto 日時 2016年2月11日

B型肝炎ワクチン定期接種化(無料化)のお話です。

以前から、今年10月から定期接種化という話が出ていて、化血研の問題からどうなることかと思っていましたが、予定通りに10月開始ということに決まったようです。
また、報道で明記されていないものも多いですが「平成28年4月以降生まれの0歳児」対象になるようです。ということは、今すでに生まれていて「無料になるのを待とう」と思っている方は、対象外になるのでご注意下さい。

ここで気になるのがワクチンの供給体制です。今年の4月以降に生まれた赤ちゃんは、当然10月までは接種しないでしょう。となると、10月の接種開始時には、4~8月生まれの赤ちゃんが、いっぺんに受けようとすることになります。ワクチンの供給は、本当に大丈夫なのでしょうか?
足りなくなって困ることが予想されれば、普通に考えると、前もって国が対策してくれる筈なんですが、過去には、何の対策もなされていなくてワクチン不足で大騒ぎ、ということは全く珍しくありませんでしたので、どうなるのか気になるところです。

B型肝炎は、基本は性行為あるいは血液を介してうつる病気なのですが、時には知らぬ間に家庭内や集団生活の場で感染して、感染者になっていることがあると言われています。
お父さん、お母さん、(同居の)おじいちゃん、おばあちゃんなどの大人の方で、今までにB型肝炎ウイルスの検査をしたことがない方は、ご自身のためにも赤ちゃんにうつさないためにも、一度検査(肝炎ウイルス健診)で確認しておかれることをお勧めします。小児科なので当院では行っておりませんが、20歳以上で過去に肝炎ウイルス検査を受けたことのない方には、公費で検査を受けられる制度もあります。

 なお、「お知らせ」で数日前に書かせていただきましたが、自費(任意接種)でのB型肝炎ワクチンの接種予約は通常通りの体制で再開しています。