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ワクチンについて(化血研に関連したお話)

「化血研」というワクチンメーカー(正式には「化学及血清療法研究所」)の製造する、数種類のワクチンが、出荷停止(自粛)となっていることは、すでに大きく報道されているので、ご存知の方も多いと思います。 ここまでの報道がなされる前に、最初はインフルエンザワクチン、次いで4種混合ワクチンの出荷停止による在庫不足で、現場はかなり混乱していました。 インフルエンザワクチンと4種混合ワクチンについては、出荷が再開され、通常の流通体制にもどっているので、現在は在庫がなくて打てないということはありません。 …
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ヘルペス性歯肉口内炎

「ヘルペス性歯肉口内炎」という病気があります。 この病気は、単純ヘルペスウイルス(主として1型)に初めて感染した時に発症します。 乳幼児期に比較的多く見られます。 単純ヘルペスウイルスに感染しても、不顕性感染と言って、何も症状がない人の方が多く、この病気の症状が現れるのは10%以下だと考えられています。 潜伏期間は約1週間(2~14日)です。 小児科では、年に何人かはこの病気のお子さんを診ます。 症状は、急な高熱で発症します。 発熱は短くて2日程度、長いと1週間近く続きます。 最初…
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解熱剤の使い方

解熱剤の使い方について、外来でよく質問が出ますので、説明します。 解熱剤を、例えば体温が何℃になったら使うのか、特に決まりはありません。 当院では、「39℃以上でぐったりしている時」と処方箋に指示を入れていることが多いですが、39℃というのはあくまでも目安です。他院では、38.5℃以上としているところも多いようです。(よく「38.5℃じゃなくて39℃なんですか? と聞かれます) 熱の(体温の)数字も参考にはなりますが、それよりも「熱のために(かなり)しんどそうかどうか」ということで判断をして…
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検査が必要かどうかは、診察してから

検査が必要かどうかは、診察してからのお話です。 「検査をしてもらいに来ました」という患者さんが、しばしば、来られます。 感染症にしても、アレルギーにしても、そうですが、検査が必要かどうかは、診察をして、お話をよく聞いて、それから、判断させていただきます。 時々、電話で「検査できますか」という問い合わせがありますが、必ず「検査自体はできますが、するかどうかは診察した上で判断させていただきます」とお答えしています。診察せずに、事前に、必ず検査をします、というお約束はできません。 「…
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ノロウイルスにご注意

最近、ノロウイルスによると思われる急性胃腸炎(嘔吐・下痢)の患者さんが増えています。 「思われる」と書いたのは、保険で検査できるのは小児科では3歳未満だけなこと、ノロウイルスであるとわかったところで治療も対処も他の胃腸炎と全く同じなため、3歳未満のお子さんであっても検査をしないことも多いことなどから、「ノロウイルスでしょう」で済ませることも多いからです。 ただし、ノロウイルスは食品を介してうつることもあるため、食品関係の職場では、ノロウイルスに対してはとても慎重な対応が求められます。症状の他に、そうい…
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マイコプラズマ肺炎

最近、当院ではマイコプラズマ肺炎の患者さんが増えてきています。 この病気は、肺炎なのですが、聴診器で聞いただけではわかりませんので、診断が難しいことが多いです。マイコプラズマは、気管支や肺胞の外部にある間質という組織で炎症を起こすため、肺炎特有のゼロゼロした音がしないからです。そのため、通常、レントゲンを撮らないと肺炎になっていることがわかりません。 長びくと、炎症が炎症が気管支や肺胞にも広がるので、だんだん聴診器で音が聞こえるようになります。 この病気は赤ちゃんから大人まで誰でもかかります…
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「子どもとメディア」の問題に対する提言

今の生活では、身の回りに、テレビ、テレビゲーム、携帯用ゲーム、インターネット、スマホ、など、いろいろなものがありますが、一言で表現すると「メディア」と言われるもの、これらの映像を長時間観ていると、脳の発達、特に前頭葉の発達を抑制すると言われています。 前頭葉の中でも特に前頭前野というところは、思考や創造性を担う脳の最高中枢で、生きていくための意欲や、情動に基づく記憶、実行機能などを司っています。 この部分の発達が抑制されることで、意欲が湧かない、やる気が出ない、あるいはキレやすい状態になると考えられま…
https://sugimoto-kids-clinic.com/clinic/index.php/blog/blog_150927_2300/

漢方

私は、これは効くと感じた時に、時々、漢方を処方します。 ただ、漢方は独特の味と匂いがあるので、苦手な子はとても苦手です。 平気で飲める子どもたちも結構いるんですが。苦手な子はどうしてものんでくれません。 つい最近知ったんですが、子供たちに人気の妖怪ウォッチのゲームに、アイテムとして「まずーい漢方」「にがーい漢方」「ふかーい漢方」が出てくるそうです。 これらの漢方を使うと、自分の妖怪が復活するらしいです。 「まずーい漢方」だと弱く復活、「にがーい漢方」だと半分復活、「ふかーい漢方」だと完全復活…
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インフルエンザワクチンの有効性

少し前になりますが、新聞やネットのニュースで、 「<インフルワクチン>乳児、中学生に予防効果なし」 などと報道されていたのをご存知でしょうか。 慶応大などの研究チームが米科学誌プロスワンに発表した論文で、小児を対象にした世界的に例がない大規模調査で明らかになった、というお話です。 報道では、「乳児、中学生に予防効果なし」のところに重点が置かれていましたが、この報道の仕方にはマスコミの悪意を感じます。 私はむしろ、逆に幼児~小学生には明らかな予防効果があったということに注目すべきだと思って…
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咳止め

咳がひどい時、あるいは咳が続く時、「咳止めが欲しい」とよく言われます。 お子さんの咳がひどければ、その咳を止めて楽にしてあげたいと思うのは当然のことです。お気持ちはとてもよくわかります。 しかし、ここで、咳はなぜ出るか、を考えてみましょう。 咳は、のどや気管支といった空気の通り道である「気道」の中の、不要なものを取り除こうとする体の反応として出るものです。 不要なものとは、細菌やウイルスといった病原体、傷んでしまった気道の粘膜、誤って気道に入ってしまった異物、出すぎた痰や、鼻からのどや気管…
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クーラーの使い方

お子さんがいるご家庭で、クーラーを使うべきかどうか、外来で時々質問されます。 特に喘息をお持ちのお子さんが咳をしていたり、一夏に何度も風邪を繰り返してひいたりなかなか治らなかったりすると、親御さんとしては「クーラーが原因かな?」と思われることでしょう。 結論から言えば、クーラーは使うべきだと私は考えています。 私が子供の頃は、私も喘息もちでしたから、「クーラーはできるだけ使わないほうが良い」と主治医から言われていました。 しかし、その時代と今とでは、暑さの質が根本的に異なります。 …
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咽頭結膜熱

今年はそれほど患者さんが多くないですが、それでも最近時々みかける病気、「咽頭結膜熱」についてお話します。 「咽頭結膜熱」と言われると「何、それ」と思う方も多いかもしれませんね。一般には「プール熱」という名前の方が知られているかもしれません。 昔はプールの水を介してうつって流行したので「プール熱」と言われましたが、現在の正しく管理されているプールの塩素濃度ではウイルスが死滅しますので、プールで流行する病気ではありません。 未だに「プール熱」と呼ぶのは、誤ったイメージを持ってしまうかもしれません…
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喘息の人は煙やホコリに要注意

夏休みは、花火・蚊取線香・お墓参り(お線香)・バーベキューなど、煙を吸ってしまう機会が増える季節でもあります。 さらに、実家に帰省したり旅行先では、客用の布団(=いつもと違う環境でホコリやダニが多い可能性が高い)で寝ることにもなります。 また、プール・海水浴・川遊びなどで、疲れが溜まりやすいという事情もあります。 疲れている状態で煙やホコリを吸ってしまうと、気管支喘息の発作を起こしやすいです。 また、実家に帰省していると、親戚のおじさん・おばさんも来ていて、「なんの気遣いもなく」目の前でタバコ…
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子宮頸がんワクチン

以前にもこのブログにワクチンのお話を書きましたが、最近、何人かの方から、子宮頚癌のワクチンに関しての質問をいただきましたので、私の考えを書きます。 結論から率直に申しますと、「私にもよくわからない」が結論です。 医学研究が進む中で、子宮頸がんの多くが「ヒトパピローマウイルス(HPV)」という、性交渉で感染するウイルスにより引き起こされることがわかってきました。 それがわかったのだから、このウイルスの感染を予防することで子宮頸がんを防ぎましょう、ということで、研究が重ねられ、ワクチンが作られ…
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注射は「罰」じゃないですよ

診察室で、「おとなしくしてなかったら先生に注射をうってもらうよ」とお子さんを戒めている保護者の方の声を聞くことがあります。 あるいは、注射をする時に、暴れながら「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝っている子供さんをみると、もしかしたら、お家で「悪いことしたら病院で注射してもらうからね」などと普段言われているのかもなぁ、と思うことがあります。 当たり前の話ですが、注射は「罰」ではありません。 是非、お子さんには、予防接種が自分の健康を守るための大切な手段であることを、伝えてください。 血液検査や点滴が…
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くる病

最近、「ビタミンD欠乏性くる病」に罹る乳幼児が増えているという報告を読みました。栄養不足を象徴するような昔の病気が、なぜ食生活豊かな今、また出てきたのでしょうか。 その背景には、食生活の偏りと、日光照射の不足があるようです。 ビタミンDは、カルシウムの体内への取り込みを手伝う働きをします。 ビタミンDが不足すると、カルシウムを小腸から吸収することができなくなり、骨の石灰化が障害されます。 石灰化されない骨は脆くなり、体重がかかると曲がってしまいます(O脚)。 また、骨が伸びなくなるため身長の…
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チャイルドシートを使いましょう

私は自動車の運転が好きですが、自動車を運転していると、ときどき、とても怖い光景を目にします。 助手席で、どうみても立っている子供や、後部座席の床に立ったり前に乗り出して、 運転席と助手席の間から前をのぞいていたり。 ひどい場合は、運転席や助手席で赤ちゃんを抱っこ・・・ 6歳未満のこどもにチャイルドシートを使用することは、法律で決まっています。 ところが、JAFの調査では、チャイルドシートを使用しているのは、6歳未満の子供の6割程度だそうです。 乳児用シートを卒業したあたりから、使用率が低下す…
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熱中症

熱中症とは、気温や湿度が高い環境によって、体温調節がうまくできなくなり、異常が起こる病気です。 そのため、熱中症は真夏だけではなく、急に気温や湿度が高くなる6月下旬ぐらいから、危険度が増してきます。 今のように、急に蒸し暑くなった時は、特に注意が必要です。 新生児や乳児・幼児期の小さなお子さんは体温の調節機能が未発達なため、熱中症になりやすいです。 熱中症の予防のためには、 ・水分をこまめに補給しましょう。できれば塩分も補給できるイオン飲料が良いです。 ・帽子をかぶり、風通しのよい涼しい服…
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パンケーキ症候群

パンケーキ症候群という、アレルギーが原因の病気があります。 これは、保管の仕方が良くないことなどが原因で、ダニが繁殖してしまった小麦粉やミックス粉などを食べてしまい、その結果アレルギー症状が引き起こされる病気のことです。 小麦粉で起きることが多いですが、これは、小麦粉だけでなく、パン粉や砂糖、チョコレートなどでも起きた報告があります。 日本ではお好み焼きで起きることが多いと言われており、私自身が診療した経験でも、開封後数ヶ月たっている(常温保存していた)お好み焼き粉でお好み焼きを作って食…
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手足口病

最近、当院を受診される方に、手足口病が多いです。つまり、当院の周辺で流行っているようです。 手足口病は、口の中や、手足などに発疹が出る病気で、ウイルスの感染によって起こる感染症です。夏に流行することが多く、いわゆる「夏カゼ」の一種です。 病気の原因となるウイルスは、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなど、複数のウイルスが確認されています。 症状は、口の中、手、足などに、直径2~3mm程度の、水疱を伴う発疹ができます。熱は出る場合も出ない場合もあります。高い場合は一時的に39度程度になる場合も…
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