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ブログ記事

2023年末のご挨拶

投稿者 j_sugimoto 日時 2023年12月30日

2023年の診療は、昨日、12月29日(金)の朝診で終了しました。

本年は、長く続いた「コロナ禍」と言われた状態から、5月に新型コロナウイルス感染症が5類に分類変更されたこともあり、2019年までのコロナ前の状態に近い日常生活が徐々に戻ってきました。
行事などの制約もかなり少なくなり、マスクマスクと言われることもなくなり、お子さん達が、子供らしい生活を送れるようになったことは、良いことだと感じています。

一方、医療現場としては、やはり完全に「コロナ前」の診療に戻すわけにはいきません。医療現場というのは、感染リスクが高い方(患者さん)が集まる場所でもありますから、これからも「ある程度の」感染対策は必要だと考えています。それは、受診される患者さん本人のためにも、他の患者さんたちのためにも、医療機関のスタッフのためにも、です。
ですので、ひきつづき、熱のある方、あるいは咳や鼻汁などの、感染症を強く疑わせる症状または他者に病気をうつしやすい症状のある方は、来院前の医療機関への連絡や、マスク着用などのいわゆる「咳エチケット」をはじめとした感染対策へのご協力をひきつづきよろしくお願いいたします。

また、特に最近は患者さんがとても多く、朝診・夕診ともに人数制限をさせていただく日が多くなってしまったことを申し訳なく思っています。できるだけ制限せずに診察したいという思いはあるのですが、診られる人数には限りがありますので、ご理解とご協力をどうかよろしくお願いいたします。

診療の際に「こんなに遅くまで診ていただいてありがとうございました」「診てもらえて助かりました」などと患者さんから声をかけていただくと、スタッフ一同、疲れが吹っ飛んでやりがいを感じています。患者さんに喜んでいただけることが、そしてそのように声をかけていただけることが、私達の何よりの報酬です。

これからも、地域の皆様のご期待に応えられるように、そしてより良い医療を提供できるように、スタッフ共々、より一層の努力と創意工夫を続けて参ります。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

それでは、良いお年をお迎えください。


オンライン資格確認とは何か

投稿者 j_sugimoto 日時 2023年10月30日

オンライン資格確認とは、保険資格の確認がオンラインでできる仕組みです。

マイナンバーカードを使う方法と、健康保険証による確認方法があり、マイナンバーカードのICチップの情報や、健康保険証の記号番号等を用いて、オンラインで健康保険の資格情報の確認ができる仕組みです。
2021年春に試験運用開始の後、2021年10月に本格運用がスタートし、当院では2022年11月25日より使えるようになりましたが、2023年4月からはオンライン資格確認の導入が「原則義務」になりました。
オンライン資格確認の導入が義務となっているのは、保険医療機関と保険薬局が対象です。
今のところ、訪問看護ステーション、整骨院、接骨院、鍼灸院、あんま・マッサージなどは対象外となっています。

原則義務というのは、特段の事情(機器や回線のトラブルで資格確認が出来ない、など)がない限り、保険診療を行う際には毎回、オンライン資格確認を行わないといけない、ということです。
このオンライン資格確認は、資格確認のための同意を患者さんから得る必要はありません。個人情報保護法で「法令に基づく場合」にあたるので、本人の同意を得る必要はないと国から通知が出ています。

マイナ保険証(マイナンバーカード)をご利用の場合、受付の機器を操作していただくと、毎回、特定健診・薬剤情報等の閲覧について、同意するかどうか尋ねる画面が出てきます。ここで同意するかどうかは患者さんの権利です。みられたくない場合は同意しないことも可能ですし、同意されなくても保険診療は行えます。

一方、オンライン資格確認に関しては、上記のように、患者さんの同意を得て行うものではないため、保険診療を行う際には、当院から同意を求めることなく、受付操作の一環としてオンライン資格確認を行います。
仮に、「オンライン資格確認に同意しません」と受付で申し出られた場合、保険診療そのものを拒否することになりますので、自費で診療を行うか、診療をせずにお帰りいただくか、ということになります。
「原則義務化」されているということは、オンライン資格確認をせずに保険診療を行うことは原則として出来ない、ということです。

こう説明すると、一部には、「原則ということは必須ではないのだから、なくても良い筈だ」と主張される方がおられますが、原則というのは例外が存在するという意味であり、国からの通知で、どういう場合には例外として扱って良い(オンライン資格確認をしなくても保険診療を行って良い)のか、という事例も示されています。
オンライン資格確認は本人の同意が必要ないものですので、「患者さんがオンライン資格確認に同意しない」ことをもって例外扱いにはなりません。どうしても拒否される場合、保険診療が行えないということになります。ご承知おき下さい。


今シーズン(2023/2024シーズン)の、当院でのインフルエンザワクチン接種について、以下のように決定しました。

<接種期間>

2023年 10月12日(木)~12月22日(金)まで

<接種時間枠>

月・火・水・金曜日:夕診で、一般診察と平行して接種を行います。
予約は16:00~18:00の日時予約です。

火・水・木・金曜日:朝診で、一般診察と平行して接種を行います。
予約は9:30~11:30の日時予約です。

完全予約制です。
予約無しで来院されても接種できません。

(ご注意)

※予約枠は上記の時間帯で日時予約ですが、一般診察と平行して行いますので、接種時間は多少前後する事があります。
接種前後のご予定には充分な余裕をもってお越し下さい。

※昼診でのインフルエンザワクチン接種はありません。


<予約受付>

Web予約:9月22日(金)19:00(午後7時)~予約受付開始。

※予約ができる時期の少し前になりましたら、インフルエンザワクチン予約専用のメニューが出現します。
※PC、スマホから利用可。当院の診察券をお持ちの方のみとなります。
 当院の診察券をお持ちでない方は、予約できません。

電話・窓口での予約はできません。


<予診票>

インフルエンザ予防接種予診票_v3.1.pdf

<料金>

3000円/回


<注意事項>

○当院では1歳未満の乳児には接種いたしません。

○12歳以下(13歳未満)の方は、必ず2回分をまとめてご予約下さい。

○13歳以上の方は、1回接種です。

○他のワクチンとの同時接種は行いません。

○インフルエンザワクチン接種と同時の保険診療や健診なども、行いません。

○公費負担(65歳以上など)には一切対応しておりません。

○卵アレルギーで完全・厳密除去中の方は、原則として接種しません。どうしても接種したいという方は、予約前に一度受診してご相談下さい。
 なお、少しでも卵を食べて症状がないか軽微であることを確認できている方は通常通りに予約・接種できます。

○キャンセルされる場合は、必ずご自身でインターネット(web)でキャンセルされるか、クリニックまで電話でご連絡をお願いします。キャンセルされずに予約当日に来院されなかった(無断キャンセル)場合、以後のネット予約および当院でのワクチン接種ができなくなる場合があります。

○来院前にあらかじめ予診表に記入してお持ち頂ければワクチン接種がスムーズです。印刷できる環境がない方には、事前に窓口でお渡しすることもできますので、是非ご利用ください。

○例年、この時期にはインフルエンザ予防接種に関連するお電話でのお問い合わせや予約の申込みが非常に多く、通常の診療に大きな支障がでる事態となっているため、お電話や窓口での予約およびお問い合わせには対応しません。インフルエンザワクチンに関するお電話によるお問い合わせはくれぐれもご遠慮ください。
ただし、予約をされた後の、急な病気などやむを得ない事情での予約変更やキャンセルに関しては、お電話や窓口でも対応させていただきます。

○Web予約のみですので、当院の診察券をお持ちでない方は予約できません。ご了承ください。


暴言・暴力・迷惑行為への対応について

投稿者 j_sugimoto 日時 2023年7月24日

当院における、暴言・暴力・迷惑行為への対応・考え方について、あらためて明示させていただきます。

当院では、来院者および職員の安全を守り、診療を円滑に行うとともに、最善の医療を提供するために、以下のような暴言・暴力・迷惑行為、またはそれに類似する行為が認められた場合、診療をお断りし、退去を命ずる場合があります。
併せて、状況に応じて警察に介入を依頼したり、法的措置をとらせていただく場合があります。

予めご了承いただくと共に、ご理解とご協力をお願いします。

◯大声や奇声、暴言、または脅迫的な言動により、他の患者さんや来院者、当院の職員に迷惑や危険、危害および恐怖を与えること。(尊厳や人権・人格を傷つける行為)

◯来院者および当院職員に対する暴力行為、もしくはその恐れがある場合。

◯解決しがたい要求や、理不尽な要求を繰り返し、診療業務や職員の業務を妨げた場合。

◯当院職員の指示に従わず、診療業務や職員の業務を妨げた場合。

◯謝罪や謝罪文を強要すること。

◯職員にみだりに接触すること、卑猥な発言などの公然わいせつ行為、あるいはストーカー行為をすること。

◯正当な理由なく院内に立ち入り、長時間とどまること。または当院職員からの退去の指示に従わないこと。

◯院内の機器類の無断使用、持ち出し、または故意に破壊した場合。

◯当院の了承を得ずに撮影や録画・録音をすること。

◯その他、他の来院者や当院にとって迷惑と判断される行為、および診療業務に支障をきたす迷惑行為。

 


マイナ保険証・オンライン資格確認などについて

投稿者 j_sugimoto 日時 2023年5月28日

既報通り、当院では、令和4年11月25日より、マイナンバーカードの保険証利用(マイナ保険証)によるオンライン資格確認を行っています。

このご利用、あるいは保険診療について、あらためて注意事項を説明させていただきます。

■マイナンバーカードを保険証として利用するには事前登録が必要です。

マイナンバーカードを所有しているだけでは健康保険証として利用できません。
マイナポータルサイトかセブン銀行ATMなどで、保険証として利用するための事前登録を行ってください。
あるいは、当院で初めてマイナ保険証の受付を行う際に、画面に表示された手続きに従って登録を行って下さい。

■マイナ保険証は原則、受付ではお預かりできません。

マイナ保険証は健康保険証とは違い、受付にご提示いただくものではありません。
カードリーダーに置いていただき、ご自身でタッチパネルで受付操作をしていただく必要があります。
当院のスタッフが代理で操作することはできませんので、予めご了承ください。

■マイナ保険証は、受診ごとに毎回ご持参ください。

マイナ保険証は、デジタル庁及び厚生労働省の指示により、毎回ご持参いただき、マイナ受付をしていただく必要があります。

マイナ受付の際に、暗証番号か顔認証で本人確認を行います。
この認証には、失敗していい回数に制限があります。
規定の回数以上認証に失敗すると、マイナンバーカードの電子証明書にロックがかかり、使用できなくなります。
ロックの解除ができるのは、自治体の窓口のみです。
更に、認証エラーの回数は蓄積型です。
例えば当院で1回暗証番号を間違えて認証エラーをした場合、当院でも他の医療機関でも失敗できる回数は残り2回です。
医療機関が違ったり、日数が開いたりしても、エラーになった履歴は消えないそうです。
十分ご注意ください。

従来どおりの紙(あるいはプラスチックなど)の保険証を利用される場合にも、従来どおり、その月の初回の受診時には必ずご提示下さい。また、月の2回め以降も、受診の都度、オンライン資格確認(保険証が有効かどうかの確認)をさせていただき、もし保険情報が無効あるいは失効、該当なし等と表示された場合には、保険証の提示をお願いしますので、ご了承下さい。

■引き続き紙(あるいはプラスチックなど)の健康保険証も毎回ご持参いただいたほうが安心です。

マイナ保険証も、証明書の有効期限切れや破損、保険証の変更手続き前後など、利用できないことがあります。
マイナ保険証が使用できない場合には、健康保険証がないと、マイナンバーカードには保険情報は記載されていませんので、保険情報が一切確認できません。
その場合には、一時的に全額自己負担とさせていただきます。

なお現在までに、マイナ保険証が事実上利用できなかった事例として、保険証が切り替わる際(就業・離職・転職・転居等)に以下の現象がありました。

1)失効した古い保険証がオンライン資格確認では「有効」となってしまう
(考えられる理由)=失効した側の保険者が失効の登録をしていない

2)新しい健康保険証は既に持っているが、オンライン資格確認では「該当なし」となってしまう。
(考えられる理由)=新しい保険者がマイナ保険証に紐づける保険情報を登録していない

例えば、最近の例では、4月の初めに保護者が転職されたお子さんですが、5月20日を過ぎて受診された時点で、まだ新しい保険情報がオンライン資格確認で「有効」の確認ができませんでした。
その方の場合は、紙(プラスチック)の新しい保険証を持参しておられたので、そちらで受付をして保険診療を行うことができました。

保険証が手元に届いていても、保険者側でマイナポータルへの登録にタイムラグがあると、マイナンバーカードでは保険情報が確認できません。
その場合、紙(あるいはプラスチックなどの従来型の)保険証をお持ちいただければ保険診療で対応可能ですが、お持ちでない場合は一時的に自費による全額負担とさせていただき、後日有効な保険証をご持参いただいた時点で保険診療として清算させていただきます。

■医療証(受給者証)は必ずご持参・ご提示下さい

子ども医療医療証などの医療証の情報はマイナンバーカードでは取得できません。必ず持参して下さい。

■お薬手帳はご持参ください

マイナ保険証による情報取得に同意いただいた場合でも、直近1か月~2ヶ月の他院での処方内容は、マイナポータルのシステム上、取得できません。
マイナポータルで参照できるのはレセプト情報ですので、古い情報だけになります。
現在内服中の薬の情報はとても大切ですので、お薬手帳は必ずご持参ください。

 


あけましておめでとうございます。

投稿者 j_sugimoto 日時 2023年1月3日

あけましておめでとうございます。

2023年も、より一層、良い医療を提供できるように、スタッフ一同、頑張ります。

新年は、1月4日(水)から診療いたします。

今年も「すぎもとキッズクリニック」をよろしくお願い致します。


2022年末のご挨拶

投稿者 j_sugimoto 日時 2022年12月31日

2022年も大晦日になりました。当院が開院してから8回目の大晦日です。

12月29日(木)で当院の2022年の診療は終了しました。
今年も多くの患者さんに御来院頂き、誠にありがとうございました。

今年も、新型コロナウイルスに振り回された年でした。
特に今年は、オミクロン株が小児に感染しやすい変異を伴っていたため、年初から小児の感染者が急激に増えて、小児科の医療現場が多大な影響を受けました。
ただ、感染者は非常に多いものの、成人も含めて重症化率はデルタ株以前と比べてかなり低下したこともあり、徐々に世の中の雰囲気が、「ウィズコロナ」へと変化していることを感じる今日このごろです。
国・政府は、新型コロナを、インフルエンザと同等の指定感染症である5類感染症の扱いにすべきかどうかを議論しているようです。
当院は、常に、感染リスクを抑えながらより良い医療を提供するために、どうするのが現状ではベストなのか、日々考えながら診療を行っています。

これからも、地域の皆様のご期待に応えられるように、そしてより良い医療を提供できるように、スタッフ共々、より一層の努力と創意工夫を続けて参ります。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

それでは、良いお年をお迎えください。


新型コロナの療養期間について

投稿者 j_sugimoto 日時 2022年9月20日

先日、正確には2022年9月7日から、新型コロナウイルス陽性者の療養期間が変更(短縮)されました。

現時点での、新型コロナの濃厚接触者および陽性者の待機・隔離期間をまとめます。

○有症状者の場合
入院した場合としていない場合で療養期間が異なります。

・有症状かつ入院した場合
従来と同じです。
発症日を0日目とし、11日目に症状軽快から72時間経過していれば解除可。
高齢者施設に入所している人は、入院している場合と同様の療養期間です。

・有症状で入院しなかった場合(当院で診断された殆どの方がこれに該当します)
発症日を0日目とし、8日目に症状軽快から24時間経過していれば解除可。
解除に際して診察や検査は不要です。
また、検査をして陰性でも早く解除が可能になることはありません。

○無症状の場合(無症状陽性者のことです。発症した後で症状が軽快し、なくなった人のことではありません)
検体採取日を0日目とし、7日間の隔離ですので、8日目から解除可です。
ただし、5日目に検査キットで陰性を確認すれば6日目から解除可です。
なお、検査時に無症状だった人が途中で発熱等の症状が出現し、新型コロナを発症した場合、発症日を0日目として有症状陽性者扱い(隔離期間を設定し直し)となりますのでご注意ください。
また、当院では無症状の方への検査は行っておりませんので、当院で診断された方は無症状陽性者ではありません。

○濃厚接触者の場合
こちらは変更ありません。
最終接触日を0日目とし6日目に解除可です。
ただし、2日目と3日目の抗原定性検査で陰性が確認されれば、最短3日で待機解除が可能です。

当院では、隔離期間短縮のための検査(保険適応がないため自費検査です)は行っておりません。


また、注意していただきたいことは、殆どの方の隔離期間は上記のように、7日間(8日目に隔離解除)となっていますが、実は10日経過するまでは感染力が「そこそこ」あることがわかっています。
つまり、気をつけていないと、まだ、うつります。
このことに際して、政府の専門家会議でも問題視されており、例えば政府分科会の尾身茂会長も、「政府が7日間でよいと言えば完全に安全なのかというとそうではない。実際には、感染が広がるリスクが残っているという現実を、多くの一般の人に知ってもらわなければならず、それを伝えるのは政府の責任だ」「リスクがあるということを共通理解として持ってもらったうえで、リスクに対応した行動をお願いしたい。ウイルスが体からなくなるまでの間は、高齢者に会うなどリスクの高い行動を控えてもらう必要がある」と述べています。

それを受けてでしょう、厚生労働省からの通知では、上記の隔離期間の他に、
発症から10日間がたつまでは、
・検温など自分で健康状態を確認する
・高齢者など重症化リスクの高い人との接触や、施設への不要不急の訪問を避ける
・感染リスクの高い場所の利用、会食などを避ける
・マスク着用など自主的な感染予防の行動の徹底
を求めています。

つまり、7日目以降も、10日間が経過するまでの間は、ほかの人に感染させるリスクがあるということを意識して行動することが求められます。

現在、こども園や学校によって、陽性者の登園・登校までの日数が、7日のところと10日のところがあるのは、上記をふまえて各施設がそれぞれ判断しているわけです。
各ご家庭のご事情もあるでしょうが、ご自身が通園あるいは通学等している施設や職場の判断・決まりに従って下さい。


今シーズン(2022/2023シーズン)の、当院でのインフルエンザワクチン接種について、以下のように決定しました。

<接種期間>

2022年 10月12日(水)~12月23日(金)まで

<接種時間枠>

月・火・水・金曜日:夕診で、一般診察と平行して接種を行います。
予約は16:00~18:00の日時予約です。

火・水・木・金曜日:朝診で、一般診察と平行して接種を行います。
予約は9:30~11:30の日時予約です。

完全予約制です。
予約無しで来院されても接種できません。

(ご注意)

※予約枠は上記の時間帯で日時予約ですが、一般診察と平行して行いますので、接種時間は多少前後する事があります。
接種前後のご予定には充分な余裕をもってお越し下さい。

※昼診でのインフルエンザワクチン接種はありません。


<予約受付>

Web予約:9月21日(水)19:00(午後7時)~予約受付開始。

※予約ができる時期の少し前になりましたら、インフルエンザワクチン予約専用のメニューが出現します。
※PC、スマホから利用可。当院の診察券をお持ちの方のみとなります。
 当院の診察券をお持ちでない方は、予約できません。

電話・窓口での予約はできません。


<予診票>

インフルエンザ予防接種予診票_v3.1.pdf

<料金>

3000円/回


<注意事項>

○当院では1歳未満の乳児には接種いたしません。

○12歳以下(13歳未満)の方は、必ず2回分をまとめてご予約下さい。

○13歳以上の方は、1回接種です。

○他のワクチンとの同時接種は行いません。
※当院ではもともと新型コロナワクチン接種は行っておりません

○インフルエンザワクチン接種と同時の保険診療や健診なども、行いません。

○公費負担(65歳以上など)には一切対応しておりません。

○卵アレルギーで完全・厳密除去中の方は、原則として接種しません。どうしても接種したいという方は、予約前に一度受診してご相談下さい。
 なお、少しでも卵を食べて症状がないか軽微であることを確認できている方は通常通りに予約・接種できます。

○キャンセルされる場合は、必ずご自身でインターネット(web)でキャンセルされるか、クリニックまで電話でご連絡をお願いします。キャンセルされずに予約当日に来院されなかった(無断キャンセル)場合、以後のネット予約および当院でのワクチン接種ができなくなる場合があります。

○来院前にあらかじめ予診表に記入してお持ち頂ければワクチン接種がスムーズです。印刷できる環境がない方には、事前に窓口でお渡しすることもできますので、是非ご利用ください。

○例年、この時期にはインフルエンザ予防接種に関連するお電話でのお問い合わせや予約の申込みが非常に多く、通常の診療に大きな支障がでる事態となっているため、お電話や窓口での予約およびお問い合わせには対応しません。インフルエンザワクチンに関するお電話によるお問い合わせはくれぐれもご遠慮ください。
ただし、予約をされた後の、急な病気などやむを得ない事情での予約変更やキャンセルに関しては、お電話や窓口でも対応させていただきます。

○Web予約のみですので、当院の診察券をお持ちでない方は予約できません。ご了承ください。


コロナ検査の感度と特異度

投稿者 j_sugimoto 日時 2022年2月20日

今日は新型コロナの検査について書きます。

一般の方は、検査は100%正しいものと思い込む傾向があります。
もちろん、我々医師も、検査は100%正しくあって欲しいと痛切に思ってはいるのですが、残念ながら、そうはいきません。

例えば、コロナウイルスを疑って検査をしたが陰性だった。症状が続くので数日後に再検査したら陽性だった。こういう例を、殆どの方が聞いたことがあるでしょう。
芸能人でも数多く報道されていますし、身近な方にもそういう体験をした人がいるかもしれません。
例えば、家族の感染状況と症状から、まず間違いなくコロナに感染していると思われる方でも、複数回のPCRや抗原検査が全て陰性という例もあります。
つまり、検査は正しいとは限らないのです。

コロナウイルスPCR検査の感度は70%~高くても80%程度と言われています。
感度とは、実際に病気になっている人の中で、検査で陽性になる割合を言います。「病気を見逃さない割合」と言っても良いでしょう。
つまり、感度が高い検査は見逃しが少ない検査です。感度が低い検査は見逃しが多い検査です。
コロナウイルスのPCR検査は感度が70~80%なので、20~30%はコロナ感染者に検査をしても結果が陰性になり、見逃してしまいます。これを偽陰性と言います。
症状がある人に対して、適切な時期に行った場合、抗原迅速検査もほぼ同等の感度です。

コロナウイルスPCR検査の特異度は99%(あるいはそれ以上)と言われています。
特異度とは、病気でない人を検査して陰性になる割合を言います。
特異度が低い検査は、本当は病気でないのに病気であると誤って判定されてしまう人が多くなることになります。これを偽陽性と言います。
コロナウイルスのPCR検査は特異度が99%あるいはそれ以上ですが決して100%ではないので、多く見積もって約1%の人は、本当はコロナには感染していないのに、誤ってコロナに感染していると判定されていることになります。
症状がある人に対して、適切な時期に行った場合、抗原迅速検査もほぼ同等の特異度です。

当然のことながら、コロナに限らずどのような検査でも、感度100%、特異度100%の検査が理想です。しかし、どれほど検査技術が進んで検査が改良を重ねても、それは実現不可能です。将来的には今よりはマシにはなっていくとは思いますが。
というのは、検査の感度を上げるために閾値(病気と判定する基準)を下げると、感度は上がるのですが、特異度が下がります。
検査には限界があり、100%を検査に求めても無理で、検査結果を過信してはいけない、ということです。

現状、新型コロナの検査は上記のような感度・特異度ですから、
陽性の結果が出た方は(ほぼ)コロナ感染者と考えて良い
陰性の結果が出た方の中にはコロナ感染者が実はそこそこ含まれている
ということになります。
言い換えると、
新型コロナの検査は、感染していることの確認にはなるが、感染していないことの確認にはならない。
コロナの検査で陰性だったからといって、コロナじゃないとは言えない。
ということです。

ただ、それをあまりに気にしすぎると、少しでも症状があれば、仕事も学校も全く行けない(濃厚接触者になる家族も含めて)、ということになります。それでは社会が全く回りません。
ですので、実際に現場では、症状が軽い・あるいは既に治ってきていて、かつ、検査結果が陰性だった場合には、(厳密に言えばそれでもコロナの可能性はあるのだが)「コロナじゃないと考えて対処して良いでしょう」と説明することが多いです。
また、様々な要素から、どうしてもコロナじゃないとは言えないと判断した方に関しては、他人にうつす可能性のある期間は自宅で隔離しておいて下さい、症状が出てきた家族の方がいる場合は発熱外来で診察を受けて下さい、と説明しています。

一方、例えば、今朝から熱があるというお子さんを連れて受診されて、診察の結果として全身状態が悪くないことを確認し、対症療法の薬を処方して、「コロナの検査はまだ早いので、ちょっと時間をおいて明日(あるいは明後日)にしましょう。検査しますので、あらためて受診して下さい」とお話ししても、「検査して陰性じゃないと私が仕事に行けないんです!今すぐ検査して下さい!」と食い下がる親御さん。検査を今しても偽陰性になってしまって、間違った陰性の結果を元に間違った行動(通勤・通学など)をすることに繋がるから今検査する意味がないと繰り返して説明しても納得されず。結果、すぐに検査をしてくれる医療機関をご自身で探し回って、検査を受けて陰性。陰性だったからコロナじゃないと通常の生活を続け、その後家族や周りに感染を広げてしまう、というパターン。後から私が、その患者さんや、周りで影響を受けた人から話を聞けた方だけでも、複数おられます。
一概にそれが悪いこととまでは言えませんが、診察した医師としては、そういう事実を知ると、残念な気持ちにはなります。
もちろん、きちんと適切な時期に検査をしても、感度70~80%程度の検査ですから、見逃しは発生してしまうのですが、適切な時期まで時間を置くことで、検査の感度を上げるだけではなく、ある程度の症状経過も確認できますから、少しでも見逃しは減らせると思います。

コロナの検査は、そういうものだということを、ご理解いただければ幸いです。

 


現在、主にオミクロン株による新型コロナウイルス感染症の急拡大がみられており、成人中心の感染症から、若年者や小児が中心の感染症に様相が変わっています。

日本での新型コロナワクチン接種は、12歳以上の小児に関しては昨年すでに開始されていますが、5歳~11歳の小児に対する新型コロナワクチンも今年の1月21日に特例承認を受けたため、3月以降に接種が開始されることが決まりました。
それに伴い、外来でもその年代の小児への新型コロナワクチン接種について、質問されることが増えています。
あくまでも現時点でのということになりますが、小児に対する新型コロナワクチン接種についての私(院長)の私見を書いておきます。

○小児の新型コロナウイルス感染症の殆どは軽症

これまでの新型コロナウイルス感染症による重症例や死亡例の多くは、基礎疾患のある高齢者でした。
小児のコロナウイルス感染症の症状は、ほとんどの場合、軽症で、いわゆる風邪症状や胃腸炎症状です。
「うちの子は40℃を超える熱が出た」
「咳き込んで夜が寝られない日が数日続いた」
「喉が痛くて飲み食いがほとんどできなくなった」
その程度の症状はある場合もありますが、軽症の範疇に入ります。
比較対象として、季節性インフルエンザと比べますと、少なくとも小児においては、現時点ではインフルエンザの方が重症化率・死亡率ともに高いです。
オミクロン株は、これまでのデルタ株などに比べて軽症の事が多いという海外の報告もあります。
それでも、感染者数が増えれば、一部の患者さんは重症化する可能性がありますので、くれぐれも油断は禁物です。


○小児間の感染が増えている

以前(デルタ株まで)は、小児は感染しにくいのが新型コロナの特徴でした。新型コロナウイルス感染のほとんどは成人同士の間で起こっており、感染した大人が家庭に持ち込むことで子どもが感染するというのが多く見られるパターンでした。
学校、幼稚園、保育園でのクラスターの発生は、会社など成人のクラスターの発生よりも非常に少なく、小児同士での感染拡大は少なかったのです。
しかし、オミクロン株は大きく変異したことによって、子どもや若年者にも感染しやすいため、小児間で流行拡大が起こっています。

○新型コロナウイルスワクチンは、長期的な副反応は全く不明

日本国内で現在使われている新型コロナウイルスワクチンは、メッセンジャーRNAワクチン(正確には修飾ウリジンRNAワクチン)という、今回初めて人類に対して使用されているワクチンです。
短期的な副反応としては、従来の他のワクチンと比べて、接種局部の腫れや痛みだけではなく、接種後の発熱、頭痛、倦怠感などの全身性の副反応が多くみられ、特に年齢層が若いほど副反応を呈する割合が高いことが知られています。
また、発生頻度は非常に稀ではありますが、心筋炎・心膜炎という重大な副反応もあります。
新型コロナウイルスワクチンは開発されて1年程度のワクチンであり、特に小児への接種を始めてからはごく短期間しか経過していませんから、現時点では長期的な副反応については不明です。
5歳~11歳の新型コロナワクチン接種の治験は、わずか2250人のデータをもとにしたものであり、重大な副反応を調べるには不十分と言わざるを得ません。

○オミクロン株への効果はあまり期待できない可能性がある

デルタ株までに比べ、オミクロン株へのワクチン効果の低下が各国で指摘されています。例えばワクチン接種の最先端をいくイスラエルでも、3回目接種が済んでいる人達へのオミクロン株による感染拡大がみられています。その他の国でも同様の報告が相次いでいます。
感染予防効果(感染しない、あるいは他人にうつさない効果)は、ほとんどないと考えて差し支えありません。「大切な人にうつさないためにもワクチンを」と言っている人が未だにいますが、そのような効果はほぼ期待できないと考えられます。
また、小児でのオミクロン株に関するワクチン接種後の重症化、入院率の低下などを示す正式なデータはまだありません。


○以上を踏まえた上での私(院長)の私見

重大な基礎疾患のあるハイリスクの小児の場合は、感染による重症化のリスクが高いことから、ワクチン接種を考慮する必要があると考えます。
基本的に健康な(重大な基礎疾患がない)小児への新型コロナワクチン接種の必要性は低いと考えます。

小児でのオミクロン株に対するワクチンの効果と副反応が現状では不明なことが多く、諸外国のデータをみても、小児には必要性は低いと考えられます。
少なくとも、拙速なワクチン接種の決定は不要です。
5歳~11歳のワクチン接種は3月以降から開始されますので、これからの流行状況、感染者の症状などもしっかりと見たうえで、本人と保護者が納得できるように、接種の是非をお決めください。
以前このブログにも書きましたが、最終的には、感染して「ワクチンを打てば良かった」と悔やむ方がマシか、ワクチンで短期的あるいは長期的な副反応があって「打たなければ良かった」と悔やむ方がマシか、自分自身がどちらのほうがまだ納得できるか。
そういう視点から、よく考えて、ワクチンをうつかうたないか、決める必要があります。

なお、ワクチンの必要性は、そのように、病気のリスクとワクチンの副反応によるリスクを天秤にかけて決めるものですので、あくまでも以上は現時点での意見です。今後、状況により変化するものであることをご理解ください。

蛇足ながら、高齢者の場合はワクチンによる重症化予防効果が明らかに確認されていますし、感染による重症化のリスクは大変高く、副反応のリスクは比較的小さいと考えられますので、高齢者や基礎疾患のある大人の方は、ブースター接種(3回目)を含めてしっかりワクチン接種することをお勧めします。


新型コロナの検査について

投稿者 j_sugimoto 日時 2022年1月30日

1月26日に「お知らせ」にも書きましたが、昨今の新型コロナの感染拡大のため、全国的に検査の数が急激に増加、検査キットが大幅に不足しており、当院では現在、検査がほぼできない状況にあります。

当院では、従来、「抗原定性検査キット」と、「ID NOW」というPCRに近い検査(厳密にはPCRとは違うのですがPCRと同等の核酸増幅法による検査)を院内でできる体制にしており、いずれも15分程度の待ち時間で結果がわかります。
症状や経過時間などを勘案して、必要に応じて使い分けていましたが、現在、どちらの検査キットも不足しており、発注してはいるのですが、いつ入荷するか全くわからない状態となっています。
検査キットの残りがごくわずかとなっているため、当面の間は、診察の結果、医療的に検査が絶対に必要な患者さん(重大な基礎疾患があり現在の症状も強い、確実に入院が必要な状態など)のみに限って検査を行います。

検査は本来は診断のために用いられるものなのですが、多くの方が不安を抱えている状態ですので、今の日本では、いや世界中で、不安を解消するためにも使われています。
医療用にPCR検査を行う検査会社もほぼパンク状態です。本来であれば翌日には結果が出る検査ですが、現状、3~4日後に結果が届くような状態ですので、PCR検査を外注している医療機関でも、診療業務に支障が出ています。
また、薬局等で配布・販売されている抗原検査キット(医療機関でも使われる体外診断用医薬品の他、研究用とされる廉価なものなど)も不足しているようです。

このコロナ検査ですが、発熱初日に他院や自宅で検査をして陰性だった方が2日ぐらい経過してから当院を受診されて、症状からコロナの可能性があると考えて再検査したところ陽性が判明した、という方が今までに何人もいらっしゃいます。
コロナ検査は、検査をする時期も、検体採取の方法も、重要です。たとえ同じ検査キットを使っても、それらに気をつけることで、精度は大きく違ってきます。
当院では、発症からの時間等、検査に適切な時期を見極めた上で、痛いのですが我慢していただいて、最もウイルス量が多いとされる鼻咽頭(鼻の一番奥、鼻とのどの境界部分)からしっかりと検体を採取しています。
小児の場合は特に、唾液では検査の精度も低く、十分な量の唾液を正しく採取することも困難なため、鼻咽頭での検査が望ましいと考えています。

上にも述べたように、新型コロナの検査は、症状がある場合には、不安の解消のためにも、少しでも可能性のある方全員に検査できるのが理想だとは思います。
しかし、検査キットが不足している今、それはできません。
そして、医療的に検査が必要な患者さんに適切に検査ができるように、できれば検査精度の高い医療機関に優先的に検査キットを回していただきたいと思っていますが、それも叶わない状態です。
マスコミは今でも「検査、検査」の大合唱のようですが、私の個人的な考えとしては、少なくとも検査が充足するまでの間は、無症状者や明らかに軽症(少し鼻水と咳がある程度)の方の「念のため」「不安解消のため」の検査はできるだけお控えいただき、少しでも多くの、医療的に必要な方が検査を受けられるように、ご協力いただきたいと考えています。
しかしながら、今現在ほとんど症状がないにも関わらず、どうしても今すぐ検査を受けたいとあちこち駆けずり回って探してでも検査を受ける人、あるいは、医療機関で検査不要と言われた人に対してさえ、少しでも可能性があるならと検査を受けることを強要する保育園や幼稚園、学校、職場などからの、様々な圧力に屈して検査を受けようとする人、そういう人達がたくさんいる限り、残念ながら、おそらく、検査キットの不足はしばらく続くことになるのでしょうね。


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